
ハワイも日本も覆う巨大な太平洋高気圧が張り出し、北海道も場所によっては猛暑日を記録する中、1泊2日でトムラウシ山へ行ってきました。
朝は早く出たものの、日差しのある場所、風のない場所は暑く、自分たちが思っている以上に汗をかいてました。こんな時は30-40分に一度、短い休憩をとり、身体が温まり過ぎる前にさまし、こまめに水分と少量の行動食を摂りながら登りました。

7月上旬に愚図ついた天気は、北海道の主産業である農業にとっては恵みの雨だったと思います。急に暑くなり始めてからというものの、局地的に夕立ちがある程度。畑は乾いていく一方で作物は水を欲しがっているはず。。。農家の息子としては心配なところです。
トムラウシを歩く僕ら登山者にとっては、水捌けのあまり良くない道が乾いていて快適でした。登山道の整備も毎年目に見えて進んでいて、年々快適になっています。新得町がトムラウシ山を大切な観光資源として扱ってくださっている結果ですね。今回も有難く歩かせていただきました。

山の雪は例年より一週間程度多く残っている印象です。コマドリ沢も雪がしっかり残っていますが、この暑い中では快適そのもの。
下山時に聞きましたが、雪が多いせいで登りすぎた方々がいたようです。ルートを示すピンクテープはちゃんと付いているので、ご注意ください。
また、コマドリ沢分岐で休憩中のこと。道行く方々を見ていたら、雪渓が薄くなっている場所を歩いていたり、数人が同じ場所に集まり雪渓が崩落して転倒したり、という事がありました。怪我もなく良かったですが、危険ですのでこちらもご注意ください。場合によっては致命的な雪渓崩落となると思います。
前トム平あたりからは花もたくさん見られ、風も吹き抜け、元気を貰いました。




トムラウシ公園手前、ここからのトムラウシの姿は一つ見どころで、いつも休憩をとります。右下の雪渓も例年より一回り大きく感じます。トムラウシ公園の花は7/20以降見頃を迎えそうですね。
じっくり各場所の花や景色を楽しみながら南沼キャンプ指定地へ到着です。

夕方の登頂を前に大休憩。30秒と足をつけていられないキンキンに冷えた雪渓の水で、お客様がビールを冷やしました!良い画だったので、一枚撮らせていただきました😁 そして足のアイシングも数回行い、調子を整えました。
準備万端!最小限の装備を携えて山頂へ向かいました。頂上からは360度の大パノラマ。ゆっくり山頂での時間を満喫することが出来ました。





テントに戻り、お茶や各自持ち寄ったお酒などでゴールデンタイムがスタート。涼しい風に吹かれながらしばしの歓談&夕食タイム。

こんな天気の良い日は!ということで、皆さんを誘い出し食後のお散歩に出掛けました。




太陽か沈むまでの時間、鳥の声しか聞こえない静かな時間を、何も考えずただただ過ごしました。
日が落ちてからの色付きも素晴らしく、最高の1日の締めくくりとなりました。おやすみなさい💤
Day2 天気が良かったら御来光を見に行こう!

テントの外は満天の星空!周りに休んでいる方もいるので歓声を上げたい気持ちは抑えて、静かにこの時間を楽しみました。
稜線にはヘッドランプの灯りが。山頂右下の一際明るいのがそうです。山頂で星空の撮影をされていたのでしょうか。さぞ素晴らしい時間だったことでしょう。

ヘッドランプ山行はバランスが悪くなりやすいので、ストックを忘れずに。また、ヘッドランプも150ルーメンくらいの光量がある事をオススメします。ある程度明るくないと気付かずに疲れが溜まっています。ご自身のヘッドランプの明るさは把握出来てますか?万が一の時にも備えてご注意くださいね。

僕が今使っているヘッドランプはPetzlのActik。86gと軽量かつ光量も3段階(6-100-350lm)で調節でき、専用の充電池およびアルカリ電池が使える事が決め手です。近年個人装備としてモバイルバッテリーが普及しているので、早朝使用〜日中充電〜夜間使用と常に電池残量が多い状態で安心して使えます。
詳しくはこちらをどうぞ↓↓
https://www.alteria.co.jp/headlamp/actik/
そうこうしている間に山頂に辿り着きました😁 少し早く着けたので山頂でゆっくりコーヒーを飲みながら御来光タイム☕️ ガスに入ったり抜けたりとしっかり見えないかも、、、と心配をしましたが、5分間程しっかりと見える時間帯があり願ったり、叶ったり。



昨日西の地平線に落ちしばしの別れを告げた太陽を、東の地平線から出迎える事が出来ました。おはよー!
山でゆっくりする、その時しか見られない景色を眺める。山に泊まらないと出来ない時間の使い方を、存分に楽しむ事が出来た今回の山行となりました。