
今シーズンの山場の一つでもある3週連続トムラウシ山行のラストは旭岳から。暑さも続きますが、対処方も少しずつ良くなってきて上手く行ったと感じています。
今回も好天のスタート。姿見の池ではその名の通り水鏡に旭岳が映ってました。
北海道で一番高いところへ登りましたが、今シーズン一番?暑い登山だったかもしれません。身体から、そして顔から流れる大量の汗。30分に1回のペースで休憩、身体を覚まして、給水、少しずつのカロリー補給。
粉のスポーツドリンクを活用して、縦走期間中、毎日1Lのスポーツドリンクと1L以上の水を飲みました。

この日のテント場は裏旭キャンプ地⛺️ 先日までの山の賑わいからは予想も出来ないまさかの貸切でした。静かな時間を楽しめました。
(夜中に現れた方々、テントを照らしたり、大きな声を出すのはご遠慮くださいね。)




陽が落ちるところまでみんなで鑑賞タイム。
最近酷かったPM2.5もスッキリして、展望が良くなりました。贅沢な時間をじっくり楽しみおやすみなさい💤
Day2 涼しいうちに歩きたいので早い起床。目を覚ましテントの外を見ると月明かり🌝と星空🌌

朝食も済ませて4時スタート。間も無くの日の出の時間ともあり十分に明るく、またとても涼しく気持ちが良かったです。


大雪のなだらかな稜線から陽が上がりました。



どこまでも広々とした感じは大雪山の縦走でしか味わえない要素ではないでしょうか。要所にお花もしっかり見られ、快調に進みました。
すぐ上の写真の奥には十勝平野を覆う雲海が。この後気温の上昇に伴い、雲海が大雪山を包む時、ガス〜霧雨程度の時間もありましたが、順調に雲は持ち上げられ、またすぐに晴れがやってきました。



↑雲の中にトムラウシ山が、、、。流石に全ては見せて貰えませんでしたが、そこは山のこと。その時々に与えられた環境を存分に楽しませてもらいました。

コマクサの数はここがNo.1かもしれません。


無事に忠別岳避難小屋へ到着し、テント泊にて再び夕方の時間をゆっくり過ごしました。
Day3 南沼を目指して今日も早朝出発。この区間はしばらーく藪があるので雨具着用にて。朝露の洗礼を受け、ちょっと寒くなっちゃうくらいまで先頭はしっかり濡れました😅
五色岳に上がるとドーンとトムラウシが再び姿を現し、歩くほどに近くなり大きくなっていくその姿が印象的です。

化雲平では天気、展望、お花が咲いている、時間がある、道が空いている、などなど条件が揃っていないと出来ないスペシャルタイムを楽しんでいただきました。その様子がこちら↓

花の目線タイム。
その目線はこんな感じです↓↓↓




化雲平での時間は無制限!飽きるまで笑!
滅多に出来る事ではないですからね。ご満足いただけるまでゆっくり過ごしていただき、今度は化雲岳へ。

一昨日スタートした旭岳から、歩いてきた道を一望出来る場所です。しっかり目に焼き付け、各自の頑張りを讃えあいまた歩き出しました。


この色の取り合わせが一番好きです。

北沼〜南沼間の水辺の景色も素晴らしく、この日も最後までコースを満喫。夕方の時間にトムラウシ登頂も一度済ませてこの日ものんびりと。
天気予報は出発当初のものより尻上がりに良くなり、快晴予報が出ていました。夜中に目を覚ますと、ちょうど月が沈んでいる時間にあたり、南沼の上空には見事な星空、そして天の川が。今季1番の星空でしたね。


Day4 予報は裏切ることなく、申し分ない天気。しっかり水分を補給して、ヘッドランプとストック片手に、朝の運動、御来光登山のスタートです。




無事に時間前に山頂に到着。恒例のモーニングコーヒーを楽しみながら御来光を待ちます☕️




もはや言葉は要りません。その時間にそこに居るだけで良いと思います。3度目にして最高のコンディションに恵まれたと思います。その事を改めて感謝し、しっかり目に焼き付けました。

朝食を取り、下山。やはり下がるほどに暑く、コマドリ沢で浄水を作り水の補給、水をかぶり身体を冷やしてリフレッシュ。途中に水場があるのは本当に助かります。
その水の恩恵を更に活かすべく、余分に4L程の水を背負い、その後の休憩毎に皆さんのタオルや帽子を濡らして熱中症対策を取りました。
風が涼しい、のも有難いことですが、水は空気の約25倍の速さで熱を伝えます。暑いと汗を出して身体を冷やしますが、同時に体内の水分やミネラル、そして体力が奪われます。
余分に水があるなら100ml程被るだけであっという間に冷やされて、衣類も濡らしてくれ、身体を冷やし続けます。これだけで体温の上昇と体力の消耗をかなり抑えてくれ、赤い顔をして歩いていた方、大粒の汗を流していた方もスッキリ良い顔になりました。
衣類はどうせすぐに乾くので問題なし。暑さが続く場合、水があるから積極的に自身を濡らして冷やして、体力の消耗を避けましょう。僕らの体力は有限です。
暑さも寒さも自分たちが思っているより手強いと思います。これからも状況に合わせて、慎重に考え、的確な対策で安全性を向上させて行きたいと思います。