
今シーズン1回目の幌尻岳新冠コースは低気圧が梅雨前線を引き連れ急速に北海道入り。結果的にアタックを予定していた日は上記の様な天気予報となりました。
雨もさることながら、山で一番厄介なのは風です。風速が1m/s強くなると、(裸の状態での)体感気温は1度下がると言われていて、上記の場合は寒すぎて危険。
更には雨で濡れるので益々冷えます。水は空気の約25倍の熱伝導率があるため、空気より圧倒的に冷やしたり温めたり出来ます。雨具の撥水性が大切なのはここにあります。
また気温も高くなく、安全登山に必要な要素はどれも余裕なしという予想のため転進を決断しました。参加者の皆様のご理解も厚く、変更後の動きが全てスムーズに行った事を、この場を借りて改めて御礼申し上げます。
話は戻って、Day1は各地曇り予報も、翌日は西から順に激しい雨風の予報が出ているため、東へ舵を切りました。釧路に降り立つと牧草地の中にチラホラ丹頂鶴の姿が。北海道の中で特別な地域に来たという気持ちにさせてくれます。

釧路でいつも立ち寄りたくなるお店・グリーンパーラーさん。昭和の洋食屋さんといった感じの雰囲気が好きです。メニューも豊富で、どれを食べても美味しいので、毎回違うメニューにトライ。今回は初めてのチキンカツ。大きなモモ肉で食べ応え満点💯 最近成長期なので、ペロリ😋といただきました。味の違うソースが2種類かかっていて、シェフの配慮も嬉しい一品でした💮

昼食後の腹ごなしに細岡展望台を散策。広大な湿原風景のため、写真では伝わりにくいですが、一面に広がるサバンナの様な景色。アフリカの動物たちが草を食んでいそうな感じです。
釧路湿原を眺める時に好きでいつも行うのが、双眼鏡などで動物を探す事です。今回も広大な緑の中に棲むエゾシカの姿を多数見つけました。時々丹頂鶴も見られるので、視力トレーニングにはうってつけかもしれません👀
続いてやってきたのは、標茶町(しべちゃ)の多和平。広大な牧草丘陵地の上にある展望台です。育成牧場といって、各農家で生まれた中堅の牛たちが集められ初産に向けて育てられる牧場です。言わば牛会の女子中〜高生の夏季合宿🐮 立派に育って、美味しい牛乳を宜しくお願いします🙇♂️





今夜の宿は北海道No.1とも言われる西別岳避難小屋にて。水道の無い小屋なので、各自2Lの水を携えて。貸切でゆったりと使わせていただきました。使用後の掃除と協力金の振込みしっかりさせていただきました。いつもキレイな小屋をありがとうございます。
Day2 雨の前に下山するべく、4時出発で西別岳〜摩周岳の縦走へ。6月下旬頃に花が見頃となる西別岳。今回もエゾツツジやヨツバシオガマを中心に目を楽しませてくれました。


西別岳の稜線では風が吹いていましたが、天候も許容範囲という事で摩周岳の縦走へ。山の向こう側は風下となり、更にはダケカンバの林が風から守ってくれました。




摩周岳山頂付近では再度沢山の花がお出迎え。山頂での展望こそはかの有名なフレーズ通り霧の摩周湖でしたが、無事に登頂〜縦走出来ました。下山後5分で雨が降り出すという結末☔️逃げ切り成功⭕️終盤では摩周湖を一望出来るオマケ付きでした。

下山後の♨️は、屈斜路湖付近にある三幸温泉さんにて。これまでに何度かガイド付き釧路川カヌー&登山・トレッキングツアーの時にお世話になっているお宿で、落ち着いてゆったりとした雰囲気が楽しめます。



次なる目的地は日高山脈中北部。移動の途中、3時のおやつに道の駅あいおいの名物「クマヤキ」をいただきました。4種類あるので悩みましたが、生クリームと粒あんが入ったナマクマを選びました。


Day3 各地の中でも一番雨の予報が出ていない剣山へ。ガスがかかって霧雨未満でしたが、しっとりとした森と緑の匂い、鳥の声や花を楽しみながら登る事が出来ました。





花崗岩なので雨でも比較的滑りにくいですが用心しました。山頂手前の梯子のパート、足元が崩れ落ちて新たに補修がされていました。かつてより登り降りが長くなっています。

万が一の転落、特に高い位置からの転落が起きた場合には転落防止に張られたロープでも止まらないと感じたので、簡易ハーネス&ロープで確保しながら1人ずつ登り降りしました。

各地の山の道の整備に当たってくださる方々には頭が下がる思いです。御礼申し上げます。使わせていただいた御礼を何かの形で、ということで、間接的ではありますが地域のコンビニやガソリンスタンド、食堂、温泉施設などを積極的に利用させていただいています。
登山者が出来る事はこれくらいかもしれませんが、その山のある地域経済に少しでも貢献出来ていれば幸いです。
しばらく梅雨の空模様が続きそうな北海道ですが、早くスッキリとした夏の天気になる事を祈って🌞