春の日高へ① 札内岳

2022年4月7日〜10日

冬の厳しさがひと段落した頃、一年で一番大好きな残雪登山のシーズンを迎えます。

この春は、最も好きな山域である日高山脈へ2つのツアーを催行する事が出来ました。

一つ目は札内岳。夏道はなく、沢か雪のルートで登るこの山。どちらのルートもガイドした事はありますが、個人的な意見としては、沢はとても滑るのが印象的なので、雪がオススメです。

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Day① 入山日

2016年8月末の豪雨災害で大荒れとなった戸蔦別(とったべつ)林道。十勝地方全域が大雨、洪水に襲われ、戸蔦別川ももれなく大氾濫し、林道の多くの箇所は消失してしまいました。

2日間で2ヶ月分の雨が降った記録がアメダスに残されていますが、山はもっと降っていた事でしょう。

その後、林道復帰工事が行われ、有難いことに従来入る事ができたところの近くまで通行出来る様になりました。

林道途中に建設中の砂防ダム?
昨年とは全く違う姿に驚きました。
この後どんな事になるのでしょう。。。

初日は2.5h程歩き、ベースキャンプ設営。天気予報は3日間良好も、だいぶ強い西風が吹く予報のため、終盤は風を避けられる場所を探しながら。

こういうアンテナを張って歩いている時は、何故かいつも上手く行きます。結果的に今回テントを張った場所より上部には、適地は見当たりませんでした。

夕方前の時間、当然の事ではあるのですが、無理しない、深追いしないのは鉄則ですね。

今回のベースキャンプ🏕

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Day② アタック日 2-3-4で出発。

スタートはヘッドランプ点灯で💡 しばらくすると東の空が明るくなり始め、森の中も少しずつ明るくなりました。

冷え込んだ影響で十勝平野は雲海模様。

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日の出後少しして。十勝平野いっぱいの雲海と朝日

この後、珍しい現象が見られました。サンピラーが見られたと思ったら、光の柱の中にダイアモンドダストの様なキラキラが!短い間ではありましたが、素晴らしい景色を堪能する事が出来ました。

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日が高くなるにつれて雲海も解消され始め、歩みも進むと平野の景色も顔を出しました。

山頂へ向かって尾根を進む

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昨夜サラッと降った雪は標高を上げるにつれて少しずつ深くなりました。が、パウダーの下はカッチカチ!!これは降ってくれていて良かったです。。。

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左奥のピークが山頂

途中から顔を出した札内岳山頂も徐々に近くなってきました。奥に進むほどに見えてくる周りの景色にも励まされましたが、少ーしずつ雲が増えて来ている様な…🌤

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そんな心配をよそにその絶景が楽しめるうちに札内岳の山頂へ到着ー!!

日高南部をバックに

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東部をバックに。左後ろは十勝幌尻岳

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次第に強まっていた風も更に強くなり、この後雲が張り出し始め景色は見えなくなりました。ギリギリセーフ!

ゆっくりじっくり進んだ尾根道を無事にベースキャンプまで戻り、キャンプ2となりました。

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Day③ 下山日

ゆっくりめのスタート。5-6-7。

十勝幌尻に見送られて

一昨日重たい荷物を背負って頑張った道のりも、下は1/2くらいの時間でスイスイ下山 ♪

予備日を使う事なく、無事に下山完了⭕️ひとまずお疲れ様でしたー!

工事中の林道で印象的な訴えが…↓↓

同感です。

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下山後は行ってきた山を眺めたり、

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福寿草の大群落を愛たり、

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十勝のグルメを楽しみ、解散となりました。

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ちなみにこのピザは、更別村のピッチェリア ツカさん。オススメのお店ですので、機会があれば是非お立ち寄りください☺︎

利尻山からのプレゼント🎁

東寄りの風が吹いた時は西側の沓形コースへ。

この日は2月の利尻滞在ラストの日。

前夜までに強力な北東風が吹きました。

朝から天気は最高!!

しかーしパウダーはどこかに行ってしまった…?

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最終日は日頃から札幌でツアーにご参加いただいているIさんとのマンツーマンにて。

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『天気は良いので登られるところまで登ろう!』

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前日までに前回の投稿の様な素晴らしい滑りを連日満喫していただけに、お互いの意見も即一致⭕️

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穏やかな風が心地よく、スキークランポン利用で無理のないところまで上がり絶景を堪能。

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こんな日は登るだけでも大満足。

山に居られるだけで最高の気持ちです。

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またとない機会に僕も撮っていただきました📸

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お互いにもはや大満足。

堅い雪を滑って降りても何の不満ないくらい、絶景に抱かれて満足をしていました。

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しかしながら、利尻の神様は最後の最後に、更なる最高なプレゼント❄️を用意してくれていたのです。

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なぁーんと!!一箇所だけ良さげなポイントがあるではありませんか👀!!

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尾根に守られ、緩やかな沢地形に5cm程パウダーが溜まっていました。

5cmと聞くと一見少ないのですが、緩斜面にはこの上ない条件💮

薄いパウダーの方が板も走り気持ち良いんです⛷

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最高のラストランを楽しませてもらいました☺︎

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ノーカットでどうぞ!

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この素晴らしい天気、景色、雪。

そしてこの時間。

自分が滑らせて貰えたのも最高だったのですが、 Iさんの満喫ぶりを見ていて、ガイドとして感無量でした。

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しばらく二人で滑った跡を眺め、余韻に浸ってました。

音のしない静寂な時間。

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感動の余韻が強すぎて涙が😂

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初めての事です。スキーをして涙するなんて。

これまで山で沢山の感動を頂いてきましたが、この日の体験は一生忘れる事はないと思います。

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利尻山、ありがとう☺︎

利尻山バックカントリー②

しばらくブログアップが空いてしまいました。

先月の利尻島滞在期間中に急遽いただきました仕事のため、3月も今日から再び利尻へ🛩

思い出したかの様に先月の続きを書かせていただきます⛷

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南寄りの風が吹いたら夏道のある鴛泊のエリアへ。朝から晴れていたら、ペンションレラモシリからも山頂が見えます。

ペンションレラモシリから臨む利尻山。

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鴛泊から登るとしばらく樹林の中を行きます。これは普段のバックカントリー山行の雰囲気で、ある意味落ち着きますね。

しばらく歩くと森林限界を迎え、急に開けます。
そしてテンションも上がります⤴️

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尾根に取り付き、ゆっくり登っていくと背後にはポン山、利尻富士町、そして礼文島が。登るほどに高度感があり、眺めがどんどん良くなります。

尾根上はクラストしている場所も多いので、スキークランポンは必携です。

礼文島をバックに登る

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ゆっくり登る事約3h。この日は雪にも光にも恵まれ、この上ないコンディション!

こんな条件で滑られたら、一生の思い出になること間違い無しですね。

skier: 北川直樹(ガイド)

滑り出すと歓声のち「やべぇ〜!!」

だよね(笑)こんな日は最高ではない訳がない!

動画を撮っていても、滑り手の気持ちよさがヒシヒシと伝わってきました。

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snowboarder: ゲストさん🏂

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ガイド北川をはじめ、皆さん最高の滑りを堪能された事と思います。みんなを撮影して滑った僕も最高でした。

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真冬にパウダー、展望、光。この上ない最高の一日となりました。

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つづく

利尻山・バックカントリーガイド修行①

2022年2月1日〜15日

ヤムナイ沢をバックに

今シーズンもバックカントリーガイド修行に利尻島へ行ってきました。利尻のバックカントリーの開祖とも言える名ガイド・利尻自然ガイドサービス代表の渡辺 敏哉さんにお世話になりました。

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昨シーズンもこれまでより雪が多く、利尻山は良いコンディションにあったとの事でしたが、今シーズンは1月の大雪の影響が効いているとのことで、昨シーズンより更に良いコンディションにありました。

特に街場での生活には大変だった湿った大雪が、山では沢地形を埋め、バックカントリーにおいては功を奏したようです。

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今回は念願の飛行機での利尻入りが出来ました!札幌市内、丘珠空港から離陸したと思えば30分程で利尻に着くという楽さ、速さ。

20分で天売島(左奥)、焼尻島(右)通過!
着陸の少し前。利尻島の東側上空より

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予定さえ早く決められたら、8,500円〜というお得さ。大雪や冬型の悪天候の影響がなければ順調に飛ぶので、この便利さを知ると利尻島はもはや隣町です。

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今回一緒に利尻入りした後輩の佐々木翔平と共に、最初の数日間はガイドトレーニングから。利尻においては彼の方が先輩です(笑)

天候に逆らう事なく、その日その日の最適なコンディション、風を避け、安定した雪、視界を求めて山へ入ります。

鬼脇山。タイミングに恵まれたら、
山頂からこの大きな沢を滑りたいですね。

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skier:佐々木翔平

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skier:佐藤佑

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山頂から四方八方に伸びる尾根を登り、その急峻な谷へ滑り込み、谷の中を海に向かって滑る⛷

これは利尻山バックカントリーの醍醐味の一つだと思います。今回も最初のトレーニングでそのコース取りが出来て、最高な滑り出しでした。

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絶賛売り出し中の若手ガイド・佐々木翔平🎿
皆さん、宜しくお願い致します!

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山を隈無く歩いて地形を下見し、実際に滑る事も大切なガイドトレーニングですが、万が一に備えてロープレスキューや搬送の訓練も行いました。

一人ではなかなか出来ないことだけに、有意義な訓練となりました。

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skier:佐々木翔平

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skier:佐藤佑

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つづく

2022年のはじまり

遅いご挨拶となりましたが、今年も宜しくお願い致します!

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年末年始は、両家の実家へ大移動し、ゆっくり家族との時間を過ごしていました。

大切にしたいものを、きちんと大切にする。

一見当たり前で簡単な事の様にも聞こえますが、そこに想いがないと出来ない事だと感じています。追々後悔する事のない様に、自分で決めた事はしっかりやって行きたいと思います。

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仕事始めはニセコから⛷

近い将来、バックカントリーデビューを目指す皆さんとゲレンデトレーニング。

最近意識を置いている骨盤を立てること、リラックスして重心を落とすこと、体幹を使うこと。

それぞれのスポーツにおいて共通することも多くありますが、身体の使い方が上手く行くと運動の楽しさも倍増すると思います。

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その翌日は、近年デビューした方々と山へ。

暴風雪で移動も大変な日でしたが、風を避ける地形へ。予想以上に雪が溜まっていて滑るのもやや大変な日でしたが、これも自然の一部。

悪条件の中、少しでもより良いところへアプローチするのがガイドの仕事ですが、自然相手故に常に100%を得ることは難しいのが本音です。

『こんなに深いのは初めてだったので、良い経験になった』という前向きなお言葉をいただきましたが、より良いものに出来る様に頑張って行きたいと思います!

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アイスクライミング のツアーも催行しています!

札幌近郊のゲレンデは、アプローチも比較的容易です。装備のレンタルもご用意出来ますので、一度体験してみたいという方も是非お気軽にご連絡ください⛏

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日本海側の冬山で晴れる事はそう多くないのですが、今月は何度となく天気の良い日に恵まれています🌞

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自然の事なので、良い日もあれば、悪い日もあります。ツアーの日に、山で過ごす時間をより楽しんでいただけるようなガイディングを心掛けて行きたいと思います🌝

登山の歩き方クリニック

2021年11月13日              風不死岳(ふっぷしだけ)北尾根コース

近年ファーストステップの鎌倉先生の治療と指導を元に自分自身でも体感し、実践を続けている『身体(体幹)の使い方』。上手く行くと気持ち良く身体を動かす事ができ、疲れが出づらいと思います。

疲れが出づらい→疲労性や突発性の怪我のリスクが減る→安全性が向上する。と考えています。

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今回は初めての企画でしたが、ご参加いただいた方からは、『登りで出ていた太腿の疲れが少ない』、『下山時のスリップが減った』という感想をいただきました。

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キーポイントは、脱力/リラックス/身体を緩める、重心の落とし方を知る、体幹部から動く(動かす)の3点です。

種目によって、そのスポーツにおける『立ち方』が非常に重要になると思っていて、スキーやアイスクライミング はまさに立ち方なしには上手く行かないと思います。

横から見たアイスクライミング の良いお手本。

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登山の動き方からスタートしていますが、スキー、アイスクライミング と色々な種目における身体の使い方をツアーでお伝えして行こうと思っています。

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ご興味のある方は、是非一度ご一緒しましょう!お待ちしております🌝

想いを形に

2021年10月25日〜11月12日

ビート(甜菜糖)畑と十勝幌尻岳。
左奥の白い山はカムイエクウチカウシ山。

この期間は、兄が父から受け継いだ農場で長芋掘りなどが繁忙期を迎え人手が必要になるため、その仕事を手伝いに帰省しています。

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前職で会社員をする事13年。仕事を通じて色々な経験を積ませていただきました。

振り返ってみると、仕事が楽しくてがむしゃらに働いた20代。仕事を覚えて、自分なりに工夫をしてみた30代前半。その後も目標を立てて、仕事の質や精度を上げようと色々やりながら、今に至ります。

とても充実した日々でしたが、そんな中で母や祖父を亡くし、家族との時間を十分に過ごせていなかったことを後悔しました。

亡くなる前に、一目顔を見るだけでもしておきたかった。それには自分の思いも去る事ながら、何より『時間』が必要でした。

時間の使い方を自由にしたい。これも独立しようと決意した理由の一つです。

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前置きが長くなりましたが、地元にいる父や兄、祖母に伯父伯母、従兄弟と顔を合わせる事。今、改めて故郷で過ごす時間を大切にするため、時間を使える様になった昨年からこの時期は仕事を手伝いがてら、故郷で過ごす事が年間スケジュールの一環です☺︎

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長芋掘りと同時にビート(甜菜糖)の収穫も行われました。山や川でなくても、外で働くのはやっぱり気持ちが良いものです!

採ったどぉー!!

基本は全て機械で収穫しますが、ごく一部は手で行います。そして、人の手でないと出来ない作業もやはりあるので、働き手の確保は重要です。

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ビートの収穫風景

これらのビートは、日本甜菜製糖株式会社に出荷され、砂糖やビートオリゴなどの商品になります。特にこのビートオリゴは、腸内環境を整えるのに役立つ液体甘味料で、ヨーグルトやホットケーキなどにかけて食べるのがオススメです☝️

ビートオリゴ https://www.nitten.co.jp/~ntn-nsj/product01.html

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畑仕事の休みは雨の日☔️ 偶然にも従兄弟とのタイミングが合い、急遽フライフィッシングへお出掛け🎣

身近に良い川がある事も、今となっては故郷の魅力の一つです。

楽しい時間をありがっと!

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釣りという大いなる趣味に出会えた事も、時間の大切さに気付かせてくれた事の一つです。

市街地にある公園。
札内川の伏流水が流れ、透明度抜群。
釣りも楽しめます⭕️

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山の朝ほどは早くないですが、畑の朝もそれなりに早く、毎日御来光が見られるのも何だか有り難かったですね。

放射冷却で冷えた朝❄️
我が家の向かいの景色
久しぶりに見たフルレインボー🌈

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長芋掘りは、バックホウで穴を掘る人から始まり、芋を掘り出す人、機械に乗せる人、選別をする人、コンテナに詰める人、コンテナを運ぶ人などなど総勢10名程で行われます。

芋を掘り出す人(峻)。
穴の左右に長芋が並んでおり、
一本ずつ掘り出して並べます。
コンテナをトラクター🚜で運ぶ人(佑)
300kgコンテナに詰められた長芋。

このコンテナが1日に30個弱ほど出来上がり、川西農協へ出荷されます。

我が家の長芋も「川西ながいも」として、日本国内、海外は台湾やアメリカに輸出されているそうです。台湾では薬膳料理に、アメリカではどう消費されているんでしょうね??気になるー。

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何か特別な事をしてあげられる訳ではないし、自分がやりたい事をしているだけの自己満足なのかもしれませんが、家族や親戚との時間を持てている事に大きな意義を感じています。

この心で感じた想いを形にしておく事が出来れば、また同じ様な後悔をする事はないのかもしれません。

今、出来る事をやって行こう。人生の目標にしたいと思います☺︎

ブナの森へ

2021年10月24日 黒松内岳

例年よりは少し遅れて冬タイヤへの交換も済まし、峠などでの突然の雪や凍結路面にも心配する事なく準備万端。

この日も天気予報からは朝の中山峠だけが心配されましたが、結果オーライ。でしたが、この「結果オーライ」という感覚は好きではありません。

ガイドの仕事も日常の生活もそうですが、心に引っ掛かる不安を抱えたまま行動をしていくのは、とてもストレスであり、事故やトラブルが起きる可能性が高いからです。

トラブルの芽は小さいうちに見つけて対処する、というのも大切にしている事の一つです。

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隣に見えた長万部岳。

黒松内への移動中、遠くに見える山々は真っ白になっており、今日の登山は壺足ラッセルを覚悟しなくてはならないか、、、と思っていました。

しかしながら、町から見えた黒松内岳には雪は着いておらず一安心しました😅

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クッキリと気持ちよく広がる青空を眺めながらの登山となりました。普段見かける事が少ないブナの姿を楽しみながら。

登りも中盤に差し掛かる頃、黒松内岳の姿が綺麗に見えました。山って正面から見ると急に見えますよね。近付いて見るとそうでもなかったりしますが、このタイミングでは山がスッと背伸びをして僕等に良いところを見せているんでしょうね。

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展望も抜群💮後ろにはブナの黄葉。

幾つかある急斜面のロープ場を登り切り、山頂で360度の展望とコーヒータイム☕️

月始めに訪れた大平山。
エーデルワイスはまた見に行きたいですね!

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登りの時に通らなかった迂回路は下りで歩きました。直登を避けるための迂回路でしたが、西陽になる午後の光がとても良かったので、このタイミングで通ったのは大正解でした⭕️

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短い時間ではありましたが、グッと景色が変わった西陽が差す黄色の世界を満喫して無事の下山となりました。

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帰り道の羊蹄山も綺麗でした☃️

救助犬トレーニング

2021年10月23日

昨年、専門学校時代の恩師からお誘いがあり、山岳ガイド:ハンドラー(犬の訓練士):救助犬による民間捜索チームを立ち上げる事になりました。

これまで月に一度の勉強会や登山トレーニングを継続してきており、犬、人、共に山にも強くなってきています。

今回は里山での捜索訓練。実際に人が隠れ、それを探すという内容。

探す側はどこに隠れているかは全く分からない状態。地図、実際の地形、シミュレーションから与えられる要救助者の情報を頼りに捜索開始。

ガイドは目で探し、犬は鼻で探し、ハンドラーは犬の動向を見逃さない様に観察をする。これまで僕自身も山での捜索活動を経験してきましたが、犬による捜索は初めてなので、とても興味深く見ていました。

結論から申し上げますと、人の1億倍強いと言われる犬の嗅覚に頼らない手はありません。今回もひとたび犬が匂いに反応すると、あっという間に要救助者のところへ駆け付けました。お見事!

一般的には先に沢山の人員を投入して目での捜索が行われるそうですが、この後に犬を投入するとなると、沢山の人の匂いが残り、要救助者の匂いを特定出来なくなるそうです。

学生時代に勉強した【救助は3S】という言葉はいつも僕の胸の中にあり、山における様々な事に対する基本になっています。

Safety / Speed / Simple

常に安全で、時間をかけることなく、単純な方法で臨みます。

今回のチームでは、第四のSとなる犬の強力な嗅覚(Sense)の力を借りて4Sで、来るかもしれない実際の救助に準備を整えておきたいと思います。

シーズンラストツアー🎣

2021年10月22日

紅葉もピークを迎え、札幌近郊の山も白くなり始めました。この日は今シーズンラストの渓流釣りツアーへ。

恵庭岳も雪化粧☃️

予想最高気温は12℃程度。ウェーダーを履いているので、直接濡れることはありませんが、積極的に水の中にいると寒い季節。

晴れ予報の地域を選びいざ入渓。ここももれなく紅葉のタイミング。初夏や夏にも訪れていましたが、秋も素晴らしい渓相🍁

滝の白が入るとやっぱり良いですね!

数日前の雨の影響で増水が引き切る少し手前のタイミングでした。水も冷たく魚の反応は控え目でたしたが、そのコンディションに合わせて楽しむという本来大切にしている事を実践出来たと思います。

今シーズンの渓流釣りツアーはこれにて終了。ご参加くださいました皆様、本当にありがとうございました🙇‍♂️

来シーズンはGWが明けた頃よりツアーを再開致します。日帰りツアーは月に2本程度、大変ご好評をいただきました🏕釣りキャンプ🔥も初夏と秋に3本程度予定をしております。

来シーズンもどうぞ宜しくお願い致します!